知覧町S様邸の棟上げです。
素晴らしい天気の中、多くの方にご参集頂き盛大に餅撒きが行われました。
棟上げは、家づくりの一大イベントです。多くの方々にお祝いしてもらった方がいいですね。
私が、マル川建設に入社したての頃(35年ぐらい前)の棟上げは、クレーンもなく大勢の男たちが建方の加勢人として参加し、多くの女性たちが、その賄のために炊き出しをする、というように、とても賑やかでした。集落や町内会のほとんどの人たちが駆り出されていたようです。
10時の休憩で、ぼたもち2個とお茶、お昼は鯖フライ・キャベツの千切り、みそ汁。3時の休憩でアンパンとお菓子とお茶。
夕方からは飲み会、そこで酔って騒いで。
こんな感じでしたね。
昔に比べると、今はだいぶ質素になりました。
棟上げの流儀は、地域によって様々なやり方があります。
弓や的の立て方、吹き流しの順番など所により変わります。
私は、年配の棟梁たちから教えられた流儀で執り行っています。
「生ある立木をここに使わせてもらう訳だから、その木の魂を沈め、末永く住人を見守ってもらう」、そのために上棟式を行う。ということです。
具体的なやり方も様々です。
頴娃地区では餅撒きは、まず施主のご主人が屋根の上から、下で待つ奥さんに親餅を投げてしっかり取ってもらうところから餅撒きが始まります。
喜入の一部では、餅撒きの前に下(建物の中)でまずお祓いをします。
吹上の一部では近くの方たちが踊りに来ます。
一般的な上棟式は神式ですが、お寺や納骨堂・寺の管理する福祉施設などですと仏式です。
供花と焼香の中、お坊さんのお念仏があります。
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