前回は吹き抜けなどの開放感と窓(明るさ)から断熱性(快適性)についてお話ししましたが、、、
今回は収納について。
住み始めて後悔した部分の堂々第一位は「収納・間取り」なんです。
その理由として
・そもそも収納が暮らす人数に対して少ない
・収納を十分に確保したつもりが意外と入らない。
・収納スペースはあるのに片付かない。
・家事動線、生活動線ともに家の中を行ったり来たりで作業がはかどらない。
・家の中といえどプライバシーが保てていない。
などなど。
せっかく家を購入するのだからリビングは広く、
寝室・子ども部屋もしっかり確保して、
できれば書斎や家事室も、、、
と部屋を用意していくと収納は後回しになり気味です。
そのため収納は建物の端のほうに追いやられたかっこうで、最小スペースでとなることがあります。
だからと言っていい場所に広い収納ためにお金をかけるのはもったいない。
ここで建築家としてのアドバイス!
新築もリフォームも携わってきた経験から、
「収納は動線の真ん中付近に配置するべし」
をおすすめします。
居室に必要で収納に必要ないのは窓。
窓は家の外側にしか付けられません。
家の中心付近は窓が付かないので収納には最適。
リビングやキッチンなどのみんなのスペースと寝室や脱衣場などプライベートなスペースの中間にあると、これが意外に使いやすく便利。
収納は広さもですが使いやすさが大切です。
なかなか広い収納でも家事動線を外れた家の奥にあると、「収納する・収納から取り出す」が毎回おっくうになり収納じゃない部分に物を置いてしまいます。
それが冒頭にあった「なぜか片付かない、間取りが悪い」となります。
リビングは広くてスッキリとした空間が理想ですが、生活する中でいろいろなものが持ち込まれます。
その際、近くに収納する場所がないと散らかりやすいリビングになります。
みんなのスペースとプライベートなスペースの間に収納を設けることで、リビングの物もしまいやすく寝室などからもアクセスがよくて、それでいて収納が緩衝エリアになるのでプライバシーも確保。
また家の中ほどは脱衣場などからも近くなるので、家事動線としても良好です。
必要な広さもですが、「使いやすい場所にちょうどいい量」の収納が「動線に沿って配置されること」で片付けやすい家になります。
雑誌やネットなどで見たスッキリとした落ち着きのある理想の暮らし。
1つ1つをしっかり考えて造りこむことでその後の10年20年の生活・愛着が大きく変わります。
わたしたちは作り手として住まうひとに愛される家を提供することが使命。
たかが収納、されど収納。
身長164cm。
高いところの収納が苦手です。
大地でした!
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