高千穂峰への「登り返し」はきつい。

霧島連山の高千穂峰は韓国岳側から見ると、高千穂峰を中心にして右側に御鉢の稜線、左側に二子石への稜線がシンメトリックな形となって非常に美しい山です。

 

右側の登山口である高千穂河原から頂上の高千穂峰までと、頂上から二子石までの景色や山の様子は、かなり違います。

前者は山並みが雄大でカッコイイ。

後者は、質実剛健という感じで地味さがあります。

 

高千穂河原登山口からのルート

 

 

二子石ルート

 

登山者は高千穂河原登山口から高千穂峰(頂上)の往復コースがほとんどです。

二子石側からは霧島東神社登山口他2コースありますが、どのコースも登山者は少ない。

その分、高千穂峰から二子石までの稜線は、登山者も少なくて、気持ちよく歩けます。

 

ただ、二子石から高千穂峰への帰りのコースは、高千穂峰への「登り返し」が意外ときついです。

登山というものは、頂上を目指して登って登頂の達成感に浸りながら下山するのが気持ちがいいのです。

せっかく登ったのに、下ってまた登るというのは、体力気力が失せます。

 

二子石から高千穂峰への登り

 

仕事や人生においても同じですね。

一度、掴み取った栄光から落ちてしまったら、その場所に「登り返す」のは、最初に栄光を掴むときよりも、もっと大きな気力体力が必要です。

 

ところで、

高千穂峰山頂は、霧島東神社の飛地境内であります。

山頂の「天逆鉾」は霧島東神社の社宝ということです。

 

霧島東神舎側から高千穂峰頂上への登り口には、大きなしめ縄が設置されています。

こちら側のルートは神聖な雰囲気を感じます。

 

霧島東神社から登ってきた行者さんに会いました。時々ほら貝を吹いて祝詞を唱えながら歩いていました。

笑顔が爽やかな若者です。時間があるときは修行で登っているらしい。