お疲れ様です!弥栄です![]()
前回のブログ「省エネ!」にも関係する話なんですが
「パッシブデザイン」という言葉はご存知でしょうか?
私自身もまだまだ勉強中の身ですが・・・
戦後の高度成長期以降の住宅は
科学技術の進歩によって
冷暖房の機械設備に依存する形で
快適な室内環境を実現しようとしました。
ところが、断熱性能が低い家で機械設備に頼っても
エネルギー効率が悪いため光熱費は膨れ上がり、
その部屋だけしか快適な温度にならないため
ヒートショックや結露などによって
心身の健康にも支障をきたしてしまいます。
こういった近年の日本の住環境に対して
注目されるようになったのが「パッシブデザイン」です![]()
パッシブデザインとは
太陽の光と熱、風などの自然の力を
建物のあり方を工夫することで、
最大限に活用できるようにする設計手法です![]()

まずは、太陽光の利用です![]()
季節ごとの太陽の日射の角度を考え
適切な庇の長さにしてあげることで
季節ごとに日射の取り込む量を調節できますし、
庭に落葉樹を植えてあげると
夏は木陰となり、冬が葉が落ち日射を部屋に届けることができます![]()
また適切に窓を配置することで
昼光を利用して昼間は照明を付ける量が減りますし、
冬期には取り入れた太陽熱を蓄熱させる仕組みがあれば
その輻射熱で暖房設備に頼らず、暖かく過ごすことができます。
次は、自然風の利用![]()
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家の中に風を取り込むと
室温を下げる効果があります。
建物の中での風の流れを予想して
窓の大きさや配置をしっかり検討してあげることで
夏の夜や、春や秋などの中間期は
外気を取り入れ快適に過ごすことができます。
最後に断熱です![]()
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パッシブデザインは機械設備を決して否定しているのではなく
自然の力と共存させていくことが重要です。
断熱性能を高めることで
建物全体の保温性が高まり
快適な室内環境を持続することができます
ここは前回のブログでもお話しした部分ですね![]()

快適な室内環境を実現させるためには
機械に依存することなく、
気候風土や土地の条件を検討し、
設計の段階で工夫することが
重要であることが分かりますね![]()
住宅設計は検討する点が多岐にわたり
決して簡単なものではありませんが
こういったパッシブデザインを取り入れた
快適な住環境をお客さまへ提供できるように
もっと勉強を頑張ろうと思います![]()
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