儲かる?、儲からない?

マル川建設㈱は建築工事、その中でも戸建て住宅主体の建設業です。

今年に入って民間の建築工事が減少してきています。

コロナ禍による巣ごもり需要が一服したこと、

ウッドショックや原材料価格による建築資材の高騰などによる住宅価格の上昇などが、住宅建築の需要を押し下げているものと思われます。

当社に於いても民間の住宅新築の受注が減少しています。

民間建築の不足を公共建築工事でカバーしています。

 

民間工事と公共工事では、工事に対するスタンスの違いがあります。

民間工事は自社のカラーを存分に出して、このことをセールスポイントにします。

例えば、建物に対するこだわりや考え方、またデザインや工法・性能など得意分野をアピールします。

お客様はこれら工務店のスタイルを調べて、自分のライフスタイルに合った工務店を選んでいただくことになります。

 

公共工事は原則、設計業者と施工業者は同じではいけません。

施工者は、設計書をいかに忠実に施工に反映させるかが大事です。

 

このことが最も大きな違いです。

 

たいしたことではないと思われるかもしれませんが、

お客様と対話しながら建物を造り上げていくスタイルと、

設計書や公共工事仕様書を読み込みながら作り上げる仕事の進め方では、

現場担当者の考え方や、会社の経営方針まで変える必要があるのです。

 

経営的に考えて、どっちが儲かるのか。

公共工事の方です。

貸し倒れもまずありません。

 

社員、特に設計や現場担当者はどちらがやりがいがあるか。

民間工事です。

お客様との打合せ、設計と完成物件のイメージを作り、その目標(目印)に向かって仕事をして、完成させる。

この達成感は何事にも代えられません。

 

人生観の様なものでしょうか。

 

前の記事

社有林の栗

次の記事

開聞岳リベンジ登山