枕崎市の郵便局跡建物の改修工事。
施主様より隣地を借りることができたので、立木を伐採して駐車スペースにしたいとの連絡が。
早速現場へ。
解体や伐採の作業になるとブレーキが利かないぐらい猛作業になる柚木社員。
幹や枝をチェーンソーで切りながらどんどん進んでいきます。
ある程度の伐採がおわり、重機で根っこを掘り上げようとしたとき。
発見しちゃいました、井戸。
蓋は付いておりましたが、草木に完全に隠れている状態で、もし誰かが落下したら危ないです。
施主様に連絡すると、「持ち主さんから埋めてほしいと連絡があり、作業してもらえますか?」とのこと。
穴を埋めるぐらいなら造作もない事。
なんですが・・・
何事にも手順があります。
井戸には水の神様がいると考えられており、信仰される存在でした。
今でこそ上水道が整備されていますが、かつてはほとんどが井戸水の利用で生活していました。
人間にとって水は無くてなならないもの。井戸は貴重な存在でした。
そんな井戸に感謝の気持ちを、そして水の神様にも失礼のないように。
井戸を埋める前にお祓いをします。
枕崎市の南方神社より神主さんをお呼びして・・・
もしもの厄が降りかからないよう、身代わり人形を沈めます。
その後重機で埋め戻しますが、途中でパイプを差し込んでおきます。
何のためか?
神様が息ができるようにです。
この井戸、地面から1mほどの深さに水面があり意外と浅いのかと思っていたら、4mの木材を入れてみても底に届かず・・・
推定ですが、水面から6mぐらいあったのではないかと思います。
長い間お疲れさまでした。と思いながら・・・
しっかりと清めてもらって、事故怪我のないように。
”建築”をする中にはいろんな神様が関係しています。
その土地の神様
建物を守ってくれる神様
火から守ってくれる火の神様
家に来て下さる神様
大黒柱の上に住む神様
水まわりの神様
蔵(財産)を守ってくださる神様・・・
他にもいろんなところを司る神様がいて多くの神様に守られながら家づくりと暮しは成り立っているんです。
ちなみに大工にも神様がいるって知ってました!?
それは聖徳太子。昔の一万円札の顔になっていた方ですね。
今でも使われている建築の道具や単位を編み出した人と言われています。
いろんな神様に感謝しながら。
時には神頼みで順調に進むことを願いながら。
神様がどこからか見ていると思うと仕事に嘘はつけませんね。
嘘はバレやすいほう?大地でした。
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