段取り八分、仕事二分

大工や職人などの仕事ぶりを言い表す「段取り八分、仕事二分」という言葉があります。これは、段取りが完全に終われば仕事の8割は終わったことも同然という意味です。

段取りによって仕事の振れ幅は4倍にもなるということでもあります。

現場で働く人たちこそが会社の利益をたたき出す訳ですが、その損益を左右しているのは段取りをしている人たちです。

現場の人たちも段取りをしている人たちも、このことについては認識が薄いと感じています。

我が社に限って言えば、現場の職人たちは一つの仕事を永く続けている人が多く、自分の仕事に自信を持っています。設計や工務のメンバーは多種多様な現場に対応しており、細かいディテールには現場の人たちに頼っているところがあります。立場的に現場では、現場の人が上の場合が多いのです。

設計や現場管理をしている人は、損益を左右しているという自覚をもっと持ってほしい。