棟上げ

最近、棟上げ現場にはなるべく長い時間立ち会うようにしています。5月から採用する外国人技能実習生の現場作業への適応の方法を現場で考えたいからです。

若い頃の私は、一日中建方に加わることが多かったのですが、最近では挨拶に顔を出すぐらいです。

今の建方は、昔の建方に比べると隔世の感があります。プレカット加工済の材料は、現場で鋸が不要なぐらいです。それをクレーンで建て込みます。実物大のフィギアを組み立てるような作業、とまではいきませんが、かなり合理化されています。

 

昔の大工は無口で寡黙な職人が多くて建方の現場では口数も少なくピリピリしていたような記憶があります。

今の若い大工たちはテンポよく互いに声を掛け合いながら、和やかに仕事しています。このことも隔世の感です。

どちらがいいという訳ではありませんが、緊張感をもって仕事をするという意味では昔の職人たちが優れていたでしょう。

テンポよく声を掛け合って、緊張感は絶えず持って、絶対に事故怪我を起こさないという意識だけは持ち続けてほしい。

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早く収束してほしい。